
一人で米国出張が決まり、やや不安です。何かアドバイスはありますか。
外国人に接する時は、アメリカ人でも少し緊張するのが普通です。お互いに少しぎこちない感じがしても、気にしすぎない方が良いでしょう。双方の思惑が食い違ったり、相手の英語が早口で聞き取れなかったりしても、そのぐらいは普通だと思って、落ち着いて対応することが大切です(ただし自分で理解できないことは、必ず通訳者に意味を確認してください)。最初から完璧なコミュニケーションを求めず、重要な点だけは確実に押えることを、第一の目標にしてください。戻る

アメリカで取引先と食事に行くと、話が続かなくて困ります。どうしたら良いでしょう。
会話の原則は聞き上手になることです。接待の相手がアメリカ人だと「相手の英語がよく聞き取れないから、とにかく自分からどんどん話す」という人が多いのですが、これでは常に自分が主体になってしまい、相手を疲れさせます。アメリカ人の早口英語を理解する自信がない時は通訳を使いましょう。また、外国人と会話をする能力には個人差がかなりありますから、先方が明らかにお義理で参加している場合は、早めに切り上げるのがお互いのためでしょう。戻る

「How are you doing?」と挨拶されて「Fine, thank you」と答えると、相手が黙ってしまいます。なぜですか。
教科書どおりの挨拶は不自然なこともあります。アメリカの現代英語で「Fine, thank you」を使うことはまずありません。特に決まった言い方はありませんが「OK」や「Good」なら自然に聞こえます。戻る

米国支社の雰囲気が、どことなく険悪です。日本人社員は英語を話せますが、ローカル社員と意思疎通ができているとは言えません。どうしたら良いでしょう。
多少のコストは必要ですが、社外のコンサルティング会社など、第三者を使って根本的な原因を調査することをお勧めします。理由は以下のとおりです。 (1)職場の雰囲気をさらに険悪にしないためにも、直接的な介入は避けた方が良い。 (2)社員同士の関係が悪化している場合、言葉以外の問題も関与している可能性が強い。(3)まだ表面化していない問題が、実際の業務にも悪影響を及ぼしている可能性がある。(4)管理職が社内の人間関係に多大な時間と神経を取られていると、本来の業務に悪影響が出る。戻る

プレゼンテーションの際、不完全な英語でも自分で話した方が良いのでしょうか、通訳を使った方が良いのでしょうか。
プレゼンテーションで最重要なのは、内容が充実していること、わかりやすいことの2点です。日本語で話すか、英語で話すか決める場合も、この2点を基準にすると良いでしょう。英語が苦手だと自覚している方は、日本語で堂々とわかりやすく話した方が良い結果になります。普通の商談なら問題なしの方でも、ある程度複雑な話の場合は、通訳を通した方が円滑に進む場合があります。英語を話す外国人はアメリカには大勢いるので「日本人が英語でプレゼンテーションを行った」という理由で、高く評価されることはありません。戻る